松本人志の笑いは合気道

2021年9月24日

昔の松本人志さんはそうじゃなかったけど、今の松本人志さんはついに合気道の達人のような粋に到達しましたよね。

「文字起こし」をすると大したことは言っていないのに、一言で空気をひっくり返して人を笑わせてしまう。

「人志松本の酒のツマミになる話」での一コマを例の上げると。。。

小泉孝太郎さんが話の前置きでウダウダと長めに喋ってしまって、その場にいた全員がそれをずっと我慢して聞いていて「ようやく本題に入れるぞ」と呼吸を整えた瞬間に、

松本「まあまあ、その話は良いじゃないですか」

もう、お腹がよじれるほど笑いましたよ。
たしかに文字に起こしたら大したことは言ってませんよ。でも空気の流れをつかんでその流れを利用してひっくり返すという。。。

まさに合気道の達人みたいでしょ。

「ひろゆき」さんの分析によると、「松本人志は面白いはずだという思い込みがあるので、みんな条件反射のように笑ってしまうだけ」みたいなことを指摘されていました。

たしかにそれもある。否定はしません。
が、それだけであんなに笑わせることは不可能でしょう。

それが可能ならビートたけしさんだって、あんなことにはなってないはず。

昔の松本人志さんは、今とはぜんぜん違う方法論で笑いを取っていた記憶があります。

ボケの一つ一つの背後に「方程式」が透けて見えていました。
だから研究熱心な後輩たちにパクられまくった。

でも今の合気道のような笑いは、どんなに研究してもパクるのは無理。
松本人志さんがその場にいるからこそ生まれる空気の流れが大前提で、その流れを利用してさらに大きなうねりを生み出しているので真似したくてもできるわけがないんですよね。

スゴイ所まで行っちゃったな～と思うけど、引退したら一気に劣化するんだろうな～と思ってちょっと心配。

松本人志

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